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ミスイインタビュー

お前ら、ぜんぜん弱くねぇ。心は弱いけど、身体は誰よりも強い。そんな弱虫たちでいてくれ!
 
 
9月2日にSpotify O-WESTで行われた単独公演ツアー「それでも弱くてごめんなさい」のファイナル公演は、ミスイのワンマン公演史上最大の動員数を記録。弱虫(ファン)たちとライブを通して作り上げた熱量も、本当に凄まじかった。9月28日には、池袋BlackHoleで始動6周年記念 全曲ワンマン「全弱制覇」公演を開催。2部構成、全41曲を4時間半という長丁場のライブを通して、すべての持ち歌を届けてくれた。
ミスイは、11月より都内で4ヶ月連続ワンマン公演を行う。嬉しいのが、公演日ごとに新曲を配信リリースすること。11月19日には、第一弾配信シングルとして『ヒロイン失効』のリリースが発表されている。これらの動きも、すべては2026年5月30日(土)に赤羽 ReNY alphaで行う次のワンマン公演へ向けての布石??
Spotify O-WEST公演・全曲披露公演を終えての気持ちをメンバーに伺いながら、ミスイの今後の動きについてお伝えしたい。
  

「歴代No.1のライブを見せたい」気持ちから、「なんとしても今日は、歴代のライブを更新するしかない」という思いに変わっていった。
 
 

──結成したときからずっと目標にしてきたSpotify O-WESTでのワンマン公演。6周年を前に、ステージに立つだけではなく、大勢の観客たちを前にして、しっかりと成果を示すことができました。
 
 
MCでも話したんですけど。5人とも、「当日は絶対にいい景色にしてみせるぞ」という意気込みでいましたけど。いざステージの上に立ってみたら、いい意味で裏切られたというか。「こんなにも大勢の人たちが来てくれたとは」と唸るほど、目の前に予想以上の景色が広がっていました。その様を見たことで、ステージに上がる前に思っていた「歴代No.1のライブを見せたい」という気持ちから、「なんとしても今日は、歴代のライブを更新するしかない」と変わっていった。その思いは、今でも鮮明に記憶しています。
 
──その言葉通り、ものすごく熱量の高いライブになりました。

 
 
それも、弱虫(ファン)たちの熱量があっての成果でした。今回、音響と照明にも予算をかけ、自分たちでも「すげぇ!!」と唸る最良の環境を用意できたことも、弱虫たちの気持ちを鼓舞する力になっていったなと思います。
 
──確かに、出音の迫力はすごかったですからね。

 
 
弱虫たちはもちろん、今のバンギャの方々って耳が肥えているじゃないですか。実際にいただいた感想でも、「最初の出音を聴いた瞬間から、今日のライブはひと味違うなと感じてた」という声がいくつも届いていました。
 
──ステージに上がってその景色を見る前までは、柳さんの中に不安もあったのでしょうか?

 
 
僕は、プレッシャーに押しつぶされていました(笑)。前回行った渋谷WWWでのワンマン公演のときには、プレッシャーに身体が負けてしまい、本番当日、喉が絶不調という状態へ陥りました。今回、Spotify O-WEST公演を発表したときは、不安よりも、「ようやく目標が叶う」という嬉しさのほうが強かったし、今年2月から行ってきた「関東ツアー」「主催ツアー」でも、自分のコンディションが良かったから、「この感じのまま自然体でファイナル公演に挑めるな」と思っていたんですけど、「ワンマンツアー」をスタートし、8月に入った頃からですかね、気持ちに変化が現れだしたのは…。
僕は、まわりが不安な空気を出し始めると、それをすべて自分で抱え込む性格のようで。メンバーが「ツアーファイナルに向けて、どうしようか」と思案し続けていく気持ちを自分でも心へ蓄積しだしたのか、ツアーのセミファイナル公演の頃から喉が悲鳴を上げ始めていました。

 
LANA-ラナ- 8月に入ってからメンバー内でミーティングを行う回数が一気に増えだしたのも、Spotify O-WEST公演へ向けての不安からだったんでしょうね。「関東ツアー」「主催ツアー」「ワンマンツアー」と、バンドはもちろん。メンバー個々にもやるべきことはやってきたつもりでしたけど。Spotify O-WEST公演が近づくにつれ、「あれは大丈夫か」「この部分は足りているのか」など、いろんなことを気にしだしたことが、柳さんへ不安として伝わってしまったんだと思います。
 
──それだけ、メンバーも並々ならぬ気持ちでいたということですよね。
 
LANA-ラナ-  そうです。Spotify O-WEST公演を発表したのは2月頭でしたが、Spotify O-WEST公演自体を決めたのは、昨年11月頃のこと。正式に日程が決まったのは、もう年末頃だったかな。そこからレーベルの代表と相談をしながら制作チームを組み上げ、その準備を整えて発表をしたわけでしたけど。早い時期から、Spotify O-WEST公演に照準をあわせて動いていたのは確かです。
 
Tetsuya  Spotify O-WEST公演の日程が正式に決まる前から、「関東ツアー」「主催ツアー」は組み立てていました。そのうえで、最終的にSpotify O-WESTの日程が決まり、一連の流れのゴールが見えたわけですけど。当日へ至るまでの日々は、僕自身もそうだし、他のメンバーたちもそうだけど。いろんな理由から、自分の人生や自分自身を見つめなおす機会が多かったなと思います。それもすべては、ミスイが泥水を啜ってでも必死に前へと、未来へと突き進む姿を示し続けることで、それを見て弱虫たちも、その姿を自分の人生に照らし合わせて前を向いてもらえたらという気持ちがあったからでした。だから、何時しか僕らもプレッシャーを感じ、いろいろと自分を見つめなおすことが増えていたのかもしれません。それでも一つの目標を達成し、次へと向かううえでの大きな分岐点となる出来事にもできたように、自分たちでも。弱虫たちにとっても、満足のいくライブはできたなと思っています。
 
湊人  確かにね。さっき、2月頭にSpotify O-WEST公演を発表してという話があったけど。その発表をしてから、世間のミスイに向ける目が変わってきたというか。まわりがミスイのことを、「Spotify O-WESTでワンマンをやれるバンド」という目で見るようになってきた。その視線が、「いいライブをしていかなきゃ」と、自分たちの意識を高め続けてきた要因になっていたなと思う。ただ、自分も「ミスイのワンマン公演は良かった」ということを証明するために気持ちを高め続けていく中、意識が強く向いてしまうあまりプレッシャーを感じていた時期はありました。でも結果的に、バンドも弱虫たちも、気持ちを一つに高めあったライブができたという面では、いい結果を出せたなと思っています。 

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天音  みんなはプレッシャーを感じていたようだけど。僕は、正直プレッシャーは感じていませんでした。ただ、そうなるまでもいろいろあったんですけど。
 
──そこ、気になります。
 
天音  Spotify O-WEST公演を発表してからの数カ月は、正直、実感があまり沸いてない状態で、いつものように毎回ベストを尽くす気持ちのみでライブに向かっていました。でも、Spotify O-WEST公演が近づくにつれ、具体的な準備のためにと制作チームの方々が携わりだし、日を追うごとにその人数も増えていく中、ようやく自分でも「Spotify O-WESTにワンマン公演として立つんだな」と実感が沸いてきたんですね。しかも、レーベルの代表を含めた制作チームと話を煮詰めていく中、Spotify O-WESTという公演の持つ意味の深さを感じだし、急に「自分は今のままでは足りているんだろうか」とプレッシャーを感じだしました。あの頃は「ワンマン公演の幕を空けたら30人しかお客さんがいなかった夢」や、「交通事故を起こす夢」、「ソフトボール大のスズメバチに襲われる夢」など、嫌な夢を見ることが多かった。それで不安になって調べたら、「不安からくるストレスが夢に出ています」と出てきた。それを自覚してからでしたね。「良い演奏ができるのかは、当日のステージに立ってみないことにはわからない。やる前からそれに不安を覚えるのではなく、日々の積み重ねが当日に繋がることだから、不確定な未来のことを考えるのはやめよう」と気持ちを決めたのは。そこからは、毎日をがむしゃらに過ごしてきた。当日も、僕自身は緊張もプレッシャーもなく、最後までライブを楽しんでやることができました。唯一気にしていたのが、当日にライブを収録するカメラが入っていたから、「ちょっと格好つけようかな」くらい(笑)。ライブ後、当日の集客の数字を聞いてびっくりしたんですけど。もし、本番前に動員数を聞いていたら、自分もプレッシャーを感じていたかもしれません。
 
──「関東ツアー」「主催ツアー」「ワンマンツアー」という流れを組み立てつつ、その中にアルバム『生命線』のリリースも加えて展開していく中、弱虫が着実に増えだせば、ライブにおける弱虫たちの熱量も確実に高まっていましたよね。
 
天音 それは、僕らもツアーを続けていく中で感じてきたことでした。どの公演も、そう。弱虫たちの声が、とにかくデカいんですね。それは、バンド側が発した熱量や思いを感じ取り、さらに高めた熱量として弱虫たちが返してくれていたからこそ生まれたもの。それを積み重ねていく中で、弱虫たちも次第に増えていった。何よりSpotify O-WEST公演を成功させようと、弱虫たちも友達を連れてくるなど、積極的に力を貸してくれた。その気持ちは、僕らもずっと感じ続けてきたことでした。本当に、弱虫たちの思いや熱量があってこそのSpotify O-WEST公演の成功だったのは間違いないです。
 
LANA-ラナ-  付け加えるなら、これまでは自分らでやってきたところへ、当日は機材のテックさんを含め、音響さんや照明さんなど、5人が最高の環境で演奏をできるようにと制作の方々が携わってくれた。結果、弱虫たちの気持ちを鼓舞する絶対的な武器も手にしてライブに挑めたことも大きかったなと思います。
 
──柳さん、昨年の渋谷WWW公演のリベンジができたんじゃないですか?!
 
僕、それなりに歌えるヴォーカリストだって自負があるんですよ(笑)。勢い任せでやる年齢でもないし、経験を重ねたからこそ、いろんな引き出しを持って表現していけるし、安定感だって持っている。表現の引き出しは、今も増え続けている。だからこそ、毎回説得力のある歌を届けているつもりなわけだけど。なのになぜか、映像として残るライブのときは絶不調なんですよ(笑)。Spotify O-WEST公演では、みんな歌声を評価してくれましたけど。自分で合格点が出せるかといったら、正直まだ出せない。ただ、メンバー全員の気持ちと、あの場に集まった弱虫たちの気持ちが一つになったことで、あの日、何となくライブに足を運んだ人たちの気持ちも巻き込み、ミスイの評価を高められたライブが出来たんだなとは思ってる。「ミスイって、こんなにもすごいワンマンをやるバンドなんだ」という印象を与えるくらいに、初見の人やライト層を巻き込んだという意味では、確かにSpotify O-WEST公演は過去一良いライブになったと評価はしています。 
とくに今年は、Spotify O-WEST公演までの道筋を、弱虫たちが、バンドと一緒になって高めあってくれた。あいつらとはたまに喧嘩もしますけど(笑)、一緒に高めあってきた成果をしっかりと導き出せた公演になりましたからね。もちろん「ありがとう」の感謝もあるけど、個人的には同じ仲間として、メンバーや制作チームの人たちと同じように「お疲れさま」と思いを分かち合いたいです。  

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この日は全部の曲を聴けた。そういう満足感もあって、ことさら弱虫たちも元気だったのかなと思います。
 
 
──今年の周年公演でミスイは、始動6周年記念 全曲ワンマン「全弱制覇」と題して全曲ライブを行いました。以前から、全曲ライブをやりたい気持ちは強かったのでしょうか。
 
柳  多少裏話にもなることですが、「関東ツアー」「主催ツアー」「ワンマンツアー」という流れを組み立てていく中、ファイナル公演は9月になるなというのは想定できていたこと。Spotify O-WEST公演を、ツアーのファイナル公演と重ねて周年公演にも当てるのは可能だったかも知れないけど。必ずしも願った日を取れる会場ではなかった理由もあり、結果的に9月2日と選ばれた日を、ミスイは「2月からの動きの集大成の場所にしよう」と決めました。そのうえで、「今年の周年公演は何をしよう」という話になったとき、自分が「全曲ライブはどう?」と提案。その言葉を聞いたメンバーらも「あっ、それは面白そう」となって決めたわけですけど。あのときは、みんな疲れがピークであまり頭が回っていなかったんですかね(笑)。改めて、別日に持ち曲を数えたら全部で41曲。普通にライブをやっても4時間以上はかかる計算になる。「これは体力的にしんどいぞ」という話も出つつ、時期的にも、急いで始動日の9月28日に空いているライブハウスを当たらなきゃと探し始めました。
今年の9月28日は日曜日、探し始めたのは、もう週末を抑えるにはかなり難しい時期。メンバー内でも、「始動日当日を抑えられなかったら、平日に2日に分けてやろう」という話をしていれば、メンバーの誰もが「時期的にもう日曜日は空いていないだろう」と2日間の公演に気持ちを傾けていたところ、奇跡的に池袋BlackHoleがその日だけ空いていたことから、周年に相応しい日を抑えることができた。そこからは、「じゃあ一日でやるしかねぇ」と(笑)。
 
LANA-ラナ-  それに、しんどいライブのほうが面白いかなと思って。
 
  最初、ぶっ続けで41曲やることも考えたけど、メンバーもぶっ続けはしんどいし、お客さんたちも、途中にトイレ休憩があったほうがいいだろうと思い、20分間のインターバルを置く形で2部構成にしたんですけど。ここにも裏話があって。
一部が終わり、次までひと休みしているとき、スタッフから「トイレ待ちのお客さんがけっこう並んでいます。次のスタートの時間どうしましょう??」と相談が入りました。僕らもちょっと長く休めるならと、「じゃあ、お客さんがすべて場内に戻ったら2部をスタートしましょう」と決めたわけですけど。弱虫たち、きっちり20分で場内に戻っていましたね(笑)。
 
LANA-ラナ- これも裏話ですが、長丁場のライブになるため、途中で気分が悪くなった人たちのためにと、会場の方に客席の巡回もお願いをしていました。その心配もあって、ライブ後、僕らは楽屋でぐったりしながらも、「お客さん大丈夫でした??」と聞いたら、「みんな最後まですごく元気でした」と。なんなら、2部の終わりが近づくにつれて、弱虫たちの声の熱量や迫力が上がっていたくらいでしたからね。柳さんも、絶好調だったし。
 
柳  当日のリハの時点から、「今日は喉の調子が良いから乗り越えられそう」という予感はありましたけど。実際にライブが始まったら、どんどん調子が上がり、普通なら1ステージを終えた次点で限界を覚えるところ、1部を終えた時点でもピンピンしていましたからね。
「全弱制覇」では音源の発売順に、しかも、その曲順通りに歌ったこともあって、ほぼ音源通りの歌い方を心がければ、その合間に煽りなども入れてやったんですけど。自分の中で「まだいける、まだいける」と思いながら歌っていく中、気づいたら最後の曲でした。
 
LANA-ラナ-  僕なんか身体が悲鳴を上げそうだったら、休憩中はずーっと寝っころがってストレッチをしていたくらいだったのに…。
 
Tetsuya 自分もフィジカル面がしんどくなってきて、途中、ベースを弾きながらストレッチをしていました(笑)。僕は、高校生の頃に北海道に住んでいて。そのときに高校の行事で、新広島から千歳まで40km歩く「競歩会」という鬼畜みたいなイベントをやらされていたんですけど。気持ちは楽しかったけど、身体は、あのとき以来のしんどさを感じていました。
 
  あの日はリリース順に演奏をしたこともあって、MCのタイミングでも極力しゃべらず、その当時のライブのSEで使っていた曲たちを流して繋ぐこともやっていましたけど。長く弱虫である人ほど嬉しい演出だったみたいで、喜んでくれました。
 
LANA-ラナ-  僕らも、弱虫たちも、ミスイの歴史を感じながら楽しんでいましたからね。
 
柳  リリース順というのもあって、普段のライブなら終盤に飛び出す『グルグル巻き』が早い段階で飛び出したように、ライブの流れも普段とは異なるぶん、そこも面白さになったなと感じています。ただ、楽器陣は大変だったようだけど。
 
天音  自分のギター始まりの曲が多ければ、音色も違っているから、1曲演奏を終えるたびに急いで音色を切り替えてなど、ずーっと緊張感を持って、全神経を集中しながら演奏をしていました。
 
LANA-ラナ- ミスイの場合、どの音源も一つの流れを通して作っている。弱虫たちもその流れを理解していたから、違和感を覚えることなくみんなライブを楽しんでいましたね。
 
天音  僕らと一緒に長く歴史を重ねてきた弱虫たちは、懐かしさを覚えながら楽しんでいました。途中からファンになったり、最近ミスイを好きになってくれた弱虫たちからは、「ミスイには、こういう時期があったのを知れて良かった」という声をいただけたので、このタイミングで全曲を披露できて良かったなと思います。
 
湊人  弱虫たちからの声と同じく、自分も、ミスイの歴史の歩みをなぞる形で曲を進めたことで、改めて想い出をフィードバックできたというか、エモい気持ちになって弾くタイミングが多かったなと思い返します。 

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Tetsuya  ミスイの場合、封印した曲は一切ないけど。それでも歴史を重ねるたびに、ワンマン公演でも、どうしても演奏する頻度の少なくなる曲は出てしまいます。「懐かしいこの曲は聴けたけど、この曲は聴けなかった」となることが起きるのと一緒で、弱虫たちもそういう思いはこれまでにも経験してきたと思います。でも、この日は全部の曲を聴けた。そういう満足感もあって、ことさら弱虫たちも元気だったのかなと思います。
 
──今回、全曲を改めてなぞったことで、どんなライブ企画にも対応していけますよね。
 
Tetsuya  えっ、また全曲ライブをやるということですか??それで各地を回るとか??正直、フィジカル面ではヒイヒイ言ってたくらいだから、「今後もやる」とも「もうやらない」とも言わないですけど(笑)。でも、「アルバム再現ライブ」や「ワンマン再現ライブ」など、いろんなことに対応はできますからね。それも「やる」とも「やらない」とも言いませんけど(笑)。  
 
LANA-ラナ- ただ、全曲ワンマンは本当にやって良かったなと思いました。歴史をなぞりつつというエモさもありましたけど。弱虫たちのパワーがとにかくすごくて、最後へ近づくほどに熱とパワーが上がっていくんですよ。41曲目を叩き終えたときには、達成感と同時に、弱虫たちの気持ちもすごく伝わってきて、僕はもう涙が止まらない状態でしたからね。ほんと、あいつらはすごいですよ!!
 
  当日もMCで「お前ら、ぜんぜん弱くねぇ。心は弱いけど、身体は誰よりも強い。そんな弱虫たちでいてくれ」と話したんですけど(笑)。「最後まで楽しむぞ」という弱虫たちの気合をずっと感じながらやれたから、自分らも最後まで全力で駆け抜けられたんだろうね。
 
──メンバーも含め、まさに"チーム弱虫"ですからね。
 
LANA-ラナ-  Spotify O-WEST公演も含め、その絆をすごく感じたライブでした。
 
天音 ミスイはそういうライブをやっているからこそ、11月から東京で行う4ヶ月連続の単独公演にも、いろんな地域から足を運んで見てもらいたいんですよ。
 
LANA-ラナ- 「ミスイのライブ、絶対に見に行ったほうがいい」と、書いといてください(笑)。
 
Tetsuya  あとは、僕らが各地へ行って何の企画をやるかだね。
 
LANA-ラナ-   できなくはないけど。そこは、「やる」とも「やらない」とも、今は断言しないので(笑)。  

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ミスイは、古き良きヴィジュアル系をずっと表現してきたけど。第一弾となる『ヒロイン失効』は、古き良きの中でも、ミスイがまだ手をつけていなかった部分を形にした曲。
 
 
──ミスイも活動7年目に入りました。その7年目の展開について伺いたいのですが…。
 
 まずは、2026年5月30日(土)に赤羽 ReNY alphaで行う新たな単独公演へ向けての動きを示します。メンバー自身も、9月にSpotify O-WESTでのワンマン公演を成功させ、6周年公演として全41曲を演奏した「全弱制覇」をやり遂げたことで、心機一転フラットな気持ちで次へ挑もうとしています。ただし、ここ何年かの展開のように、大きなツアーを組み立ててではなく、一度落ち着こうとも思っています。このバンド、あまり生き急ぐ性格ではないんですよ。
 
天音 ゆっくり、確実に、一歩一歩という歩みを続けてきたバンドだからこそ、ここまで地に足のついた活動ができてきたので、その姿勢を変えることはないです。
 
LANA-ラナ-  生き急ぐように、「次の展開を、次の展開を」と進み続けていくと、どうしても抜け落ちてしまうことが出てくる。うちのメンバーはそれを、「今は勢い重視だから放っておこう」とはできないんですよ。少しでもできなかったことがあったら、それを5人でミーティングをし、改善をして、しっかりやり遂げたうえで、次へ進みたい。いったん落ち着くやないけど、修正していくこともミスイにとっては、バンドを長く続けていくうえで大事なこと。そんなことを言いつつ、スケジュールを見ればわかるように、ツアーのようなおっきな展開がないだけで、ライブはガンガンやっていますから。
 
そう、「この期間、この冠を掲げてやるよ」という冠を付けていないだけで、バンドはぜんぜん忙しく動いています。まずは、11月から「4ヶ月連続ワンマン公演」を行えば、それにあわせて、「4ヶ月連続DIGITAL SINGLEリリース」を行います。すでに、4本の公演の日程を発表すれば、11月19日(水)に渋谷 近未来会館で行う柳バースデーワンマン「死重奏」の日より、第一弾配信シングル『ヒロイン失効』をリリースします。今回の4曲は、2ndアルバム『生命線』を出して間もないリリースになることから、ミスイの新境地ではないですが、これまでミスイが手を出してこなかった新しい引き出しを開けた曲たちを並べる気持ちで制作を進めています。
 
LANA-ラナ-  「おっ、そうきたか!!」と、驚いてもらえる曲になりそうです。
 
  ミスイは、古き良きヴィジュアル系をずっと表現してきたバンド。第一弾となる『ヒロイン失効』は、古き良きの中でも、ミスイがまだ手をつけていなかった部分を形にした曲。きっと嬉しい驚きを覚えると思うので、楽しみに待っていてください。

TEXT:長澤智典

【リリース情報】

DIGITAL SINGLE
4ヶ月連続リリース決定

《第一弾》
ヒロイン失効
2025年11月19日(水) 配信開始

《第二弾》
XXX
2025年12月 配信予定

《第三弾》
XXX
2026年1月 配信予定

《第四弾》
XXX
2026年2月 配信予定

【単独公演情報】

4ヶ月連続ワンマン開催

2025年11月19日(水) 渋谷 近未来会館
柳バースデーワンマン「死重奏」


2025年12月24日(水) 池袋 BlackHole
クリスマスワンマン「きよしこの弱」2025


2026年1月10日(土) 高田馬場 CLUB PHASE
新春ワンマン「かしおめ」2026


2026年2月26日(木) 渋谷 REX
湊人バースデーワンマン「みなとみすい2026」

 


【次回予告】

2026年5月30日(土)
赤羽 ReNY alpha
ミスイ単独公演
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